![]() ■泥棒役者の波乱万丈な人生! 「七色いんこ」(全5巻) / 手塚 治虫 著
<あらすじ> 舞台「ハムレット」の上演間際、主役の役者が降板してしまう。 演出家が困り果てて頼んだのは、代役専門の天才役者「七色いんこ」。 彼は老若男女問わず、どんな代役もノーギャラでこなすが、ただ一つ秘密があった。 七色いんこは代役の代償に金持ちのお客から宝石・金品を盗む泥棒でもあったのだ! そんないんこを追い、劇場に張り付くスケバン刑事・千里万里子。 そして本日一番の金持ち客、あくどい財界のキング鍬潟隆介。 舞台の幕が開く時、果たして何が起こるのか…
今回紹介するのは七色いんこ第1話の「ハムレット」。
サブタイトルになってる「ハムレット」は、王子ハムレットが義父であるクローディアス王に復讐するお話。シェイクスピア四大悲劇の一つとして有名だから読んだことある人も多いコトでしょう! このまんが「七色いんこ」は「ブラックジャック」のように一話完結型で、 毎回タイトルが演劇のタイトルや演劇関係の言葉になってるよ。 ちゃんとまんがの中であらすじの説明が入るから演劇を知らなくても安心! (手塚先生の豊富な演劇知識には脱帽!) 七色いんこが代役のハムレット上演中、劇中の台詞を勝手に変更して お客の鍬潟(くわがた)に対して個人攻撃を行うシーン(第1話)が印象的。 その後、千里刑事によって鍬潟には演劇好きで父を憎み家出した息子がいることが語られ、七色いんこの正体は鍬潟の一人息子・陽介だと判明する… いんこはハムレットよろしく、芝居というやり方で父の悪事を暴こうとしたの。 その姿は、まさに「ハムレット」の再現。一話目からドキドキさせられるわ…ゴクリ。 さすがストーリーテラーな手塚先生。初っ端からすごいお話の伏線を持ってくるわね! これが最終話近くで繋がってくるんだけど、詳しくは実際に読んでみて! ネタバレにならない程度に最後に一つ。いんこの芝居の師匠(パートナー)、 トミーのせりふがとてもよかったので本文から紹介するね。 「なんのために芝居をやるのか…? ときによっては 芝居は武器になるんだ 小説家がペンで悪事をあばくように 役者はステージの上で戦うんだということを おぼえとけ」 (「七色いんこ」文庫版第5巻より) 手塚先生のまんがに込められた強烈なメッセージはいつまでも心に残るから、 いつも考えさせられるのよね。 アタシも命を懸けて打ち込める情熱を持っていたいわ。 ![]() ↑よかったら押してくれるとうれしいな! 関連リンク
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